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パチスロIC基板を不正に替えた疑いで中国人の男ら六人逮捕/福岡
2007.02.15(Thu) 提供元 ビジョンサーチ社

 福岡県警国際捜査室と早良署が、パチスロ機に内蔵されているIC基板を取り出し、大当たりの確率が高い不正な基板と入れ替えたと
して、中国人の男5人と日本人の男1人の「ゴト師」集団を窃盗容疑で逮捕していたことがわかった。
 不正基板を取り付けた後、男らとは別の「打ち子」が来店し、大当たりを連発して換金する計画だったとみられる。男らが所持してい
たノートには「基板を入れ替えた店」として、九州北部のほか、関東、関西など全国の数百店が記されており、県警は大がかりな組織的犯
行とみて、全容解明を進めている。
 調べによると、6人は2日昼、福岡市早良区のパチンコ店で、パチスロ2機のふたを開けて、中からIC基板を取り出し、別の不正基
板を取り付けた疑い。5人が容疑を認め、中国人の男1人が否認している。
 店は、営業中で周囲には大勢の客がいたが、6人は実行犯、周囲から実行犯の手元を隠す役、見張り、運転手と役割を分担。実行犯は手
早くふたを開け、入れ替えていた。
 県警は防犯カメラの映像などから6人を特定。逮捕状を取り、7日朝に同市内のビジネスホテルにいたところを逮捕した。中国人5人
は1月、偽造パスポートを使って不法入国したらしい。
 逮捕の際、男らから押収したノートに、「打ち子」に伝えるため、全国数百店のパチンコ店名や住所、入れ替えたパチスロ機の場所など
が書かれていた。
 早良区の店は県警から指摘されるまで不正な基板が取り付けられたことに気づいておらず、ほかの店でも被害に遭いながら把握でき
ていないケースが多いとみられる。県警は不正改造の手口などを追及している。
 パチンコ店などでつくる遊技業協同組合によると、パチスロ機については2004年、行き過ぎたギャンブル性を抑制するために風
営法の規則などが改正され、各店舗は今年6月末までに、新機種に替えなければならない。今回はこの機種変更を控え、これまで作っ
た基板を使い切ろうとした駆け込み的な犯行だった可能性もある。[2月15日・読売新聞](日刊遊技情報)
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