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タイアップストーリー 第10回「恐怖新聞」
概要
 1973年〜1975年の期間に週刊少年チャンピオン(秋田書店)誌上で連載され、オカルトブームの火付け役となったホラー漫画。作者のつのだじろう氏は「空手バカ一代」などの格闘アクション漫画で既に人気漫画家として不動の地位を築いていたが、1973年夏頃に3回の読み切りで発表された「亡霊学級」を機に作風を一転させた。ほぼ同時期に週刊少年マガジン(講談社)誌上でも連載していた「うしろの百太郎」が心霊科学がテーマだったのに対し、「恐怖新聞」はUFO、悪魔払い、呪術、埋蔵金などのオカルト文化を網羅し、それらを純粋にホラー作品として描いている。

 作品は「白の頁〜霊の世界〜」「赤の頁〜怪奇の世界〜」「青の頁〜宇宙の世界〜」「黒の頁〜伝説の世界〜」「紫の頁〜悪魔の世界〜」と5つのジャンルで構成されており、根底は「恐怖・怪奇・不思議」という基本テーマで統一されていた。
ストーリー
 主人公は私立石堂中学に通う鬼形礼という少年で、どこにでもいる普通の生徒。ところがある晩の午前0時、彼の寝ている所にどこからともなく新聞が配達される。新聞の名前は「恐怖新聞〜深夜刊」。1面のトップには「中学校教師が交通事故で即死!」と見出しが打たれ、それも鬼形の通う中学校の女教師の名前が書いてあった。しかも目撃者の名前には鬼形本人の名前が。他にも霊魂の存在を証明する記事や未来の出来事などが書かれていた。

 鬼形自身はそういった超常現象を全く信じない主義だったため、誰かのイタズラなんだろうと思い、翌朝も普通に登校したのだが、恐怖新聞の記事通りに女教師が目の前で乗用車に跳ねられ即死する。いたたまれない鬼形はクラスメイトの長南という女の子に話してみたところ、恐怖新聞にまつわる恐ろしい噂を聞かされた。それは「恐怖新聞を1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まっていく」というもの。オカルトに興味のなかった鬼形だったが、身近な生活に密接に関わる記事や恐怖新聞が織り成す怪奇ワールドに夢中になっていく。それと共に恐怖に満ちた日々が始まった・・・。
キャラ紹介
 
鬼形礼(きがたれい)
 

本作の主人公。霊魂など、オカルトと呼ばれるものの存在を否定していた。恐怖新聞をクラスメイトに打ち明けるが、他人には見えないため、気味悪がられてクラスで孤立していくようになる。また、恐怖新聞に関わる人間が次々と不幸になるため、鬼形は孤独に恐怖新聞と戦っていく。紫光山の霊場で除霊を試みるが、局地的な大地震により命を落としてしまう。地獄に引き込まれそうだったが、守護神の助けにより幽界へ行くことに。
ポルターガイスト


恐怖新聞を配達している霊魂。霊魂になる前から新聞配達をしていて、今では多くの霊団を従えている。ポルターガイスト現象を引き起こすのでこの名前で呼ばれるようになった。配達の目的は鬼形の寿命を100日ずつ奪い、死に導くこと。直接鬼形に危害を加えることはなく、むしろ、怪奇現象について鬼形の疑問に答えたり、有利なアドバイスを送ったりと意外な一面も持っている。鬼形に他の悪霊が取り憑くと追い払おうとするなど、あくまで自分の力で寿命を削ることにこだわる職人気質。
関連作品&トリビア
◆恐怖新聞II

 恐怖新聞の続編で、主人公は女子高生の本堂幽子。新たにポルターガイストに取り憑かれた恐怖を描いている。単行本で全6巻発売されている。

◆恐怖新聞 平成版

 21世紀に蘇った恐怖新聞の話で、主人公は生まれ変わった鬼形礼。技術進歩と共に進化したポルターガイストの恐怖を描いている。新聞の配達方法は携帯電話を利用して送られてくる。

◆恐怖新聞は何回届いたか?

 鬼形の元には約46部。計算すると約12年半くらい寿命が縮んでいることになる。

(C)秦企画/CW

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