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◇日電協、第34回通常総会を開催 〜証紙発給枚数は前年度比26%減、記者会見でサブ基盤交換点検について言及
2014.06.17(Tue) 提供元 ビジョンサーチ

 日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)は13日、東京都千代田区丸の内のパレスホテル東京において第34回通常総会を開催した。総会後に開かれた記者会見の配布資料によれば、2013年度(2013年4月1日〜2014年3月31日)の日電協による証紙の発給枚数は75万9126枚。証紙発給枚数が100万枚を超えた2012年度に比べ、26%の枚数減少となった。また記者会見で同組合の小林友也理事が、一部パチスロを対象としたサブ制御基板の交換点検確認について説明を行った。
 交換点検の対象となるパチスロの型式名は、サミー「パチスロ北斗の拳F」、「パチスロ北斗の拳転生の章ZA」、大都「オスバンチョウ2Q」、エンターライズ「バイオハザード5Z」。この4機種の市場での設置台数は約17万2000台にのぼる。サブ制御基板のロム交換による不正改造が確認されたことから、市場に設置中の対象機種のサブ制御基板を交換し、回収した基板をメーカーが点検する。6月下旬より順次、作業を実施する。新たに供給する基盤には、日電協統一の点検済シールが貼付されている。ただし、「パチスロ北斗の拳F」と「オスバンチョウ2Q」の2機種については、本年8月より検定期間が終了となるため、ホールにおいて認定を取得した機種のみが対象となる。検定が切れた状態の機種については部品交換の対象とはならない。ホールの負担軽減のため、遊技機の入替に合わせ一括して基盤の交換作業を行うよう努めるという。今回の部品交換では故障対応とは異なるため、変更承認申請から承認までの期間、対象台の稼働を停止する必要はないとのこと。
 また全日遊連では、日電協からの要請を受けて、総会に先立つ12日、全国都府県方面遊協に、上記の基盤交換点検についての再通知を行った。4月に発出された全日遊連からの前回の通知は、5月中にいったん撤回されていた。
 日電協総会の冒頭、里見治理事長が挨拶。「古屋国家公安院長が秋の臨時国会に風適法の一部改正案を出すというニュースがあった。これはダンスやクラブの規制を緩和するという内容だが、せっかく改正案を出すならば我々の業界も含めて抜本的に実施してもらいたい。風適法も施行されて来年で30年となり、抜本的な改正をしてもおかしくない時期。パチンコでもパチスロでも、じっくり遊べる機械も必要だし短時間で結果が出る機械も必要。残念ながら今のパチスロは、結果が出るまで時間がかかり、ちょっと遊んで帰ろうというお客さんにはなかなか馴染まない。我々の業界も“規制緩和”というより“改革”をしてもらいたい」と述べ、規制見直しの必要性を訴えた。
 総会後の懇親会へは、来賓として多くの業界関係者が出席。衆議院議員の平沢勝栄氏などが祝辞を述べた。平沢議員は「警察も政治家も皆さんの業界も共通点がある。国民の理解なくしてはやっていけないということだ。里見理事長を中心に団結しこの厳しい状況を乗り切っていただきたい」と挨拶し、業界と組合活動にエールを贈った。(日刊遊技情報)
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