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マニア台一期一会 第3回 『メガラニカ』(ウィンネットテクノロジー)
眩く甘美なマニア台の世界へようこそ
 新台入替の回数が年を追う毎に上がり続けているパチンコ・パチスロ市場。各メーカーから発表される新作の数は年間200タイトルを超え、その多くが半年も経たずに主力機種から外れていく。しかし、最近は1パチ・5スロやバラエティコーナーの浸透も手伝ってか、そうしたマイナー機種を打てる機会も増えた。そこでお届けする本稿は、題して「マニア台一期一会」。「良台」や「ダメ台」といったカテゴリを超越した「マニア台」に、一度きりの実戦を挑み、そこから何かを得たり得なかったりしようというコーナーである。
まずは基本性能に迫ラニカ
 
 本稿「マニア台一期一会」もこれで3回目。パチスロ編としては記念すべき1回目となる訳だが、今回指定したターゲット機種は、冒頭の画像を見てお分かりいただける通り、ウィンネットテクノロジーの『メガラニカ』である。まずは「『メガラニカ』って何?」という読者のために、本機の概要を説明しておこう。

 『メガラニカ』は2008年8月にホールデビューしたマシン。「ウィンネットテクノロジーが贈るAタイプの解答」というキャッチコピーが示す通り、ボーナスを重ねてコインを増やすタイプとなっており、ARTなどの付加機能は存在しない。…と、こう書くとシンプルな『ジャグラー』タイプを想像しがちだが、本機の場合はウィンネットテクノロジーのマシンということもあり、一筋縄ではいかない仕様となっている。

 中でもまず注目したいのは変則リールだ。本機は1リールにコマ数が13コマしかなく、しかも有効ラインは横一直線の1ラインのみ。ボーナス絵柄を除くシンボルはいずれも識別しにくくデザインされており、通常時は目押し不要でボーナス入賞時だけ絵柄を狙えばいいという作りになっている。

 これはSANKYOやロデオが得意とする通称「テレビ筐体」と同じで、通常時はリールを見ずに液晶画面だけを見てプレイすればいいという設計なのだが、本機の場合は何故か液晶画面よりもリールの方が大きかったり、しかもそのリールが13コマだったりとリール部分の主張が激しく、結果としてプレイヤーは液晶を見つつもリールをチラチラと気にしながらプレイすることになるのだった。
▲見た目は単なるベルだが、この時点で既にボーナスは始まっている。
 また、ボーナス構成も特殊なものとなっている。BIGとREGはそれぞれ純増336枚&100枚固定とオーソドックスなのだが、本機には第3のボーナス「メガゲーム(MG)」が存在しており、その純増枚数はフラグ毎に100枚、150枚、200枚の3種類が用意されているのだ。

 さらに、このMGは識別しにくいシンボル同士の組み合わせで入賞となる上、データカウンターへの大当たり信号が遅れて発信される仕様のため、プレイヤーはリールをよく見ていないとMGが始まったことに気づかない。見た目上は突然ベルが連続し始め、そのままボーナスへと繋がっていくように見えるのである。一方のBIGとREGは必ずリプレイと同時成立し、成立後は入賞するまでリプレイ確率がアップする。つまり、通常時はリプレイが連続すればBIG or REGのチャンス、ベルが連続すればMGのチャンスとなるのだ。
海中、海中、また海中ラニカ
 
 続いて演出についてだが、まずは機種名となっている『メガラニカ』に触れておこう。Wikipediaによると「メガラニカ」とは「かつて南極を中心として南半球の大部分を占めると推測された仮説上の大陸のこと」だそうで、本機の設定におけるメガラニカは「眩いまでの栄華を誇り、世界中の富を欲しいままにしていたが、人知れず海中に没していた」という。そして、本作の登場人物となるのは、その末裔である王女・ジュディーと神官のアイネ&アイル…なのだが、実はこれら人物の登場頻度は恐ろしいほど低い。通常時は延々と海中が映し出され、その中で数字絵柄が変動しているだけなのだ。

 通常時にキャラクターが出現するのは、「メガゾーン演出」の最終ゲームと、「王女予告」発生時、「パネルアタック」のプレミアムパターンのみで、そのいずれも登場するのは王女・ジュディーのみ。これらの他にキャラクターが出てくるのはボーナス中しかなく、神官のアイネ&アイルに至ってはボーナス中にしか登場しない。あとはひたすら、海中、海中、海中なのである。このあたりのバランス感覚はマニア台プレイヤーとしては堪らないものがあるのだが、良識ある一般プレイヤーたちはどのように受け止めるのだろうか。
▲通常時に王女・ジュディーが登場するのはこの3演出のみ。
 
 さて、通常時における演出の大部分が「海中における数字絵柄変動」で構成される本機だが、ただ数字絵柄が揃えばボーナスというものではなく、面白い法則性が取り入れられている。基本的に数字絵柄の変動と停止はボタン操作と連動しており、左ボタンを押せば左絵柄が停止、中ボタンを押せば中絵柄が停止…といったように、1ゲーム=1変動なのだが、4ゲーム続けて奇数絵柄がテンパイすればボーナス確定なのだ。
▲奇数テンパイが連続すればボーナスチャンスだが、4連の壁は厚い。
 
 先述したように、本機はリプレイが連続すればBIG or REGのチャンス、ベルが連続すればMGのチャンスで、リプレイ・ベルともに成立時は奇数絵柄テンパイが期待できる。逆に言えば、奇数絵柄テンパイこそがボーナスへの第一歩であり、「もしかしたら入ってるかも」とプレイヤーに期待感を抱かせる、いわばゲーム性の要となっているのだ。しかし、そう簡単に4ゲーム続けて奇数絵柄がテンパイするほど現実は甘くなく、その多くは1〜2ゲームで終わる。たまに3ゲーム続いたと思っても全く油断はできず、4ゲーム目の第1停止、左リールを押した瞬間に偶数絵柄が停止し、4ゲーム連続の奇数テンパイをサクッと否定してくれたりするのだ。こうして文字にすると大したことがないような話だが、これは言い換えるならば「4ゲーム継続する連続演出の4ゲーム目・第1停止でハズレが確定する」ということと同じで、パチスロの演出としてはどちらかというと冷徹な部類に入る。
 
 そして、さらに恐ろしいのは、3連続奇数テンパイ後の4ゲーム目で遅れが発生しても、4連続確定とはならないということだ。本機の遅れは「もしかしたら何か良いことがあるかもね」程度の予告でしか無く、簡単にガセるのである。だが「せめて第1停止ぐらいは奇数絵柄が止まればいいのに」などというのは泣き言だ。この程度の演出展開でいちいち凹んでいるようでは、マニア台プレイヤーなど務まらないのである。
サプライズ演出とゴロ合わせ目に注目ラニカ
 
 そして、本機の演出を盛り上げるもう1つの重要な要素として、特殊リプレイの存在がある。青貝・緑貝・紫貝という構成のこの特殊リプレイが入賞すると、液晶上でバラケ目が停止した後、第3停止ボタンから指を離した瞬間に「サプラ〜イズ」という声が鳴り響き、数字絵柄が数回転に渡る自動変動を繰り広げるのだ。この演出「メガリーチ」のインパクトは非常に大きく、私の場合、初見時はプレミアムであると確信して疑わなかった。しばらく腕組みをして確定画面が出るのを待ってしまったほどだ。実際、その際はしっかりとボーナスに当選しており、最終的に3つの数字絵柄が揃ったのだが、それが私の勘違いに拍車をかける結果となった。
▲こちらが「メガリーチ」。絵柄が自動変動するが、ハズれる場合も。
▲フリーズ全回転は流石にボーナス確定となる模様。でもバケもアリ。
 
 そう、ここまで書けばもうお分かりいただけると思うが、実はこの演出、信頼度が高いだけでハズれる場合もあるのだ。数字絵柄が自動変動した後、最終的に数字が揃わずに演出が終了してしまうという壮絶なパターンが存在しているのである。私の場合、3回目の発生で初めてハズれたのだが、その瞬間の驚きは今でもハッキリと覚えている。何しろ、プレミアムだと思っていたのだ。ハズれるとは夢にも思っていなかったのだ。頭の中には「サプラ〜イズ」という声が残響のように残っていたが、まさにサプライズである。世にサプライズを謳う演出は山ほどあるが、ここまで驚かされたのは初めてではないだろうか。これが全て計算ならば、ウィンネットテクノロジー恐るべしである。
 
 さて、本機において奇数絵柄の連続テンパイがアツいことは既に説明した通りだが、通常時は「奇数絵柄待ち」にならないよう、しっかりと配慮されている。液晶の出目にリーチ目が存在し、時にひっそりと出現してプレイヤーを驚かせてくれるのだ。リーチ目は135や357などの「+2目」や321、543などの「−1目」、2確となる「順押し7テンパイ」など法則性があるものを基本としているが、ここで注目したいのは、いわゆる「ゴロ合わせ目」である。詳細については右の図を御覧頂きたいのだが、194(いくよ)、328(三つ葉)など、言葉として読み取れる出目の一部をリーチ目として採用しているのだ。だが図の通り、その言葉のチョイスにはちょっと首をかしげたくなるものもある。中でも特に目を引くのは659(牢獄)・525(好都合)の2つで、どういった経緯でこの言葉をチョイスしたのか問い質したくなるが、それはさておき、「※この他にもリーチ目はたくさんあります!」と書かれている以上、探すのがマニア台プレイヤーとしての使命であろう。659(牢獄)・525(好都合)がアリなら、ハッキリ言って可能性は無限大である。
▲カタログより転載。何がどうなればこういった言葉選びになるのか。
 
 そんな訳で、下記に私が実戦で見つけたゴロ合わせ目を掲載しよう。こちらはリーチ目でも何でもない単なるゴロ合わせ目であるため、実戦用の参考にはならないが、それはそれとして欲しい。
691(報い)
931(臭い)
674(空しい)
394(策士)
631(ムサい)
564(殺し)
238(フミヤ)
651(惨い)
361(サムい)
693(むくみ)
今回の結論ラニカ
 
 さて、最後に今回のまとめを記しておこう。まず正直に書いておくと、私はこれまで「テレビ筐体」タイプのマシンを好きになれなかった。食わず嫌いをしていたと表現した方が正しいだろうか。「リールを見なくていいパチスロなんてパチスロじゃない」とさえ思っていたのだ。

 だが、今回の企画で『メガラニカ』を打つ中で、徐々に心境は変化していった。実戦開始から5〜6時間が経った時点で、私は「これはこれでアリなんじゃないか」と思うようになっていたのである。もしかしたら長時間にわたってマニア台を打ち続けた事による一種のトランス状態だったのかもしれないが、時間の経過と共に、私はこれまでの食わず嫌いを悔いるようになり、実戦開始から10時間が経過した時には「メガラニカ最高や! リールなんか最初からいらんかったんや!」と、これまでとは正反対のことを思うようになっていたのだ。

 実戦を終えて本稿を書いている今、その気持ちがいわゆる「心境の変化」だったのか、それとも単なる「気の迷い」だったのかは判別できないが、それは今後、本企画を通して明らかになっていくことだろう。『メガラニカ』はこれまで「テレビ筐体」タイプのマシンを嫌ってきた全てのプレイヤーに是非一度打って貰いたい機種である。
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