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藤商事『CRリング』発表展示会
日本ホラー映画史に残る「リング」がパチンコに!
2007年2月6日、株式会社藤商事は東京・千代田区のホテルニューオータニ東京・芙蓉の間にて、最新機種『CRリング』の発表展示会を開催した。本機はその名から察しがつくように、日本映画界に一大センセーションを巻き起こした大ヒットミステリーホラー映画「リング」とのタイアップ機。業界初となる本格ホラーパチンコということで、会場には数多くのプレス関係者や業界関係者が殺到した。
あの「貞子」が日本中のホールを震撼させる!
日本ホラー映画の金字塔「リング」の世界観を、どのようにパチンコで表現したのか? 否応にも期待は膨らむ。
午後12時、司会者によるオープニングを終え、まずは営業本部副本部長の米田勝己氏の挨拶が行なわれた。続いてスペシャルゲストとして、映画やテレビ、舞台でも活躍する女優の三津谷葉子さんが登場。トークショーで三津谷さんは映画・リングの印象について聞かれると、「こわいです」の一言。また、「黒髪で長かった頃はよく貞子と言われた」と、来場者を和ませた。
その後、本機種のCMと呪いのビデオの上映に移行。すると突然井戸の中から30人の貞子が現れ、会場にはえも言われぬ緊張感が…。それもつかの間、本日の目玉となる『CRリング』が初披露され、会場のボルテージは最高潮に達した。そしてプロモーション映像の上映やプレゼンテーション、試打と段取りよく進行していき、発表展示会は盛大に幕を閉じた。
ちなみに、今回発表されたCMは「登場・井戸」篇と「展開・志津子」篇の2種類となっているのだが、「展開・志津子」篇は3月放映開始とのこと。どちらのCMも要チェックだ。
受付を無事に済ませ会場内に入ろうとした瞬間、入り口のオブジェに貞子の眼が! 発表展示会はまだ始まっていないというのに、ホント勘弁して下さい。
入り口通路の床に不気味に照らし出された「貞」の文字が恐怖心を煽ります。
会場内は早くも満席に近い状態に。本機種に対する注目度の高さが伺えますね。
米田氏は「藤商事の柱に『怖いパチンコ』を新たに追加することができた」とコメント。
株式会社藤商事第一開発部・商品企画課の西村悠平氏による新製品プレゼンテーション。分かりやすい説明で『CRリング』の全貌が明かされた。
突如スモークがたかれ、ステージ上に設置された井戸の中から貞子が…。1人だけかと思いホッと胸を撫で下ろすも、30人に増殖してなぜか記者席に乱入。程なくして、4人の貞子が服を脱ぎ捨てダンスパフォーマンスを披露するというファンキーな展開に。
キュートな笑顔と軽快なトークで会場の雰囲気を盛り上げてくれた三津谷葉子さん。なんでもホラー映画への出演経験があり、その時は血糊を頭からかぶって演じたのだとか。
試打会場オープン後、ステージ上では原作映画にまつわるクイズ大会「リングDeクイズ」が行なわれた。全問正解者には三津谷さんとのツーショット写真サービスのほか、ホテルニューオータニの宿泊券が贈呈された。
原作映画の緊張感を完全再現した演出に注目!
続いて、発表展示会で判明した「CRリング」のゲーム性を紹介していこう。本機は映像・音・役モノを効果的に活用した身の毛もよだつ多種多彩な演出群によって、原作の世界が忠実に再現されているのだが、ゲーム性は意外と分かりやすい。
予告で注目すべきは盤面右上にあるグロテスクな「貞・眼役物」で、この役モノ予告が大当たりの鍵を握るといっても過言ではない。リーチ成立後に役モノの手が髪をかき分け、中から眼が現れれば激アツ。大当たり信頼度が一気に跳ね上がる。
次にリーチに関してだが、スーパ−リーチの種類は豊富に用意されているものの、どれもSPリーチに発展しないとあまり期待できないという特徴がある。スーパ−リーチ後に、SP発展系の演出が発生するかどうかがポイントとなるだろう。
なお、本機は貞子リーチ監視システムと名付けられた新機能を搭載。同一のスーパ−リーチが連続で出現しないようになっている。さらに、同一の高信頼度リーチが続けて発生すれば信頼度が大幅にアップする仕組みも採用。プレイ時のマンネリ感を解消する粋な計らいだ。
写真は盤面右上の「貞・眼役物」に、液晶下の「呪いのビデオ役物」。どちらもリアルに可動する仕組みで、原作映画の臨場感を際立たせるのに一役どころか二役も三役も買っている。どちらの役モノも可動すれば大当たり信頼度がアップする。特に、貞・眼役物は眼が激しく光りを放つと激アツ!
本機は予告アクションのバリエーションも非常に多彩。ステップアップ型やプレイヤー参加型のアクションなどが用意され飽きにくい作りとなっている。リーチ成立後に貞子の手が画面を引き裂けばスーパーリーチに発展だ。
こちらは、変動開始時に突然発生するスペシャル演出「デジャブパニック」。主人公の智子が貞子から逃げ切れば大当たりとなる。
原作映画で印象的だった「新聞の文字がうごめくシーン」もリーチ化。SPに発展し、新聞から貞子の手が飛び出せば大当たりのチャンスだ。
原作映画のハイライトシーンをパチンコで再現した「貞子終焉リーチ」は、本機に用意されたリーチアクションの中で最高の信頼度を誇る。ビデオの中から迫り来る貞子の恐怖に耐えられるか…!?
注目展示会コンパニオン No.34
貞子とツーショットでハイチーズ!?
後記
原作映画の緊迫感をそのままパチンコ化した今回の『CRリング』。発表会場も原作に合わせてか、背筋が凍り付くような雰囲気で満ちていました。
そんな雰囲気を象徴するようなエピソードを1つ。ステージ終了後の試打中、本記者の隣ではホール関係者の方2名が真剣な眼差しで演出をチェックしていたんですが、店長さんと思われる方が試打を終え、こんな事を言っていました。
「良くできてるし、導入するのはいいんだけどさ、俺、深夜に1人で釘叩くの嫌だからね」
あぁ、自分はホール関係者じゃなくて良かった、と本気で思った今日この頃です。
(C)1998「リング」「らせん」製作委員会