保留変化についてだが、一例として一般的にありがちなのは「通常時は青の保留が黄色や緑に変わればチャンスアップ、赤なら激アツ、レインボーなら確定」といったもので、この場合大当たりに絡みやすいのは必然的に赤もしくはレインボーとなる。逆の視点で見ると、緑はほぼ期待できず、黄色に至ってはいわゆる「空気」になってしまうというケースだ。この「空気」は「サムい」とも言い換えることができ、その意味するところは否定的以外の何物でもないのだが、ここで挙げたようなパターンの保留先読み演出は非常に多く、現在のパチンコ市場において、残念ながら少なからず市民権を得ていると言える。では、本機の場合はどうか。液晶機ではなく保留メモリはランプなのだが、先述したように、その色は紫にしか変化しない。ヘソ保留は青から紫。電チュー保留は赤から紫。何色ならチャンスだとか何色なら激アツだとか、そんな複雑な構成ではなく、色が変われば大チャンスというシンプルな仕上がりなのだ。このため、色変化の時点で「何だ、○色かよ」となることはない。赤保留の興奮はないのだが、その代わりに黄保留の落胆もなく、色が変化した時点で一定の期待感を持つことができるのである。実際、本機における紫保留の信頼度は比較的高く、実戦上は小当たりor潜伏確変or激アツリーチとなった。大当たりへと繋がる割合も決して低くはなく、紫保留点灯時の信頼度は、他機種におけるそれとは比べものにならないほど高いと言っていいだろう。 |
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▲ST中の紫保留はほぼ大当たりに結びつく。しかもその多くはノーマルリーチのボタン押し当たり。連チャン時の爽快感が何とも言えないのだ。 |
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